2023年1月1日放送のNHKラジオ「阿佐ヶ谷姉妹のクラブピンクメガネ」を聴きました。特番「クラブピンクメガネ」は４回目の放送ですが、今回は、阿佐ヶ谷姉妹が、飲み屋のママとして生き生きと動き回る姿が目に浮かぶようだなと感じました。まるで「渋谷の路地裏のミニクラブ」が実在していて、そこで収録された音声を聴いているみたいです。「そういう設定」の中で、阿佐ヶ谷姉妹がトークしているというよりは、よく出来たラジオドラマを聞いているような気持ちにもなりました。「こんな飲み屋があったら行きたい」と、熱心なファンなら一度は考えたことがあると思うのですが、今回の放送を聞いたら、その願望が、現実と虚構の隙間で迷子になってしまうのではないでしょうか。阿佐ヶ谷姉妹のお二人の喋りも、ちょっと変化したように感じました。飲み屋のママさんらしく、サバサバハキハキ楽しげな印象で、「話聞くわよー」と、どっしり構えてる感じ。江里子さんは、いつも遠慮がちに言葉を選ぶ印象があり、それは彼女の美点の一つと思っていますが、今回は、テンポ良く、思い切ったようにチャキチャキとお話されていたのが新鮮で、好ましく思いました。とても聴き心地が良かったです。それでも、彼女の優しさや穏やかさは変わらず伝わってきましたから、こんな快活な一面も、もっとたくさん見てみたいなと思いました。2023年の阿佐ヶ谷姉妹は、また、新たな一面を見せてくださるかもしれませんね。そんな期待を、大いに抱かされた、元旦のラジオでした。
